ひねもすのたり宮
史料の覚え書と神社巡り記録。雑記。
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『日本書紀』巻第一・第五段 一書第六(1/8)
一書曰。伊弉諾尊與伊弉冊尊。共生大八洲國。
然後。伊弉諾尊曰。我所生之國。唯有朝霧而。薫滿之哉。
乃吹撥之氣。化爲神。
號曰級長戸邊命。亦曰級長津彦命。是風神也。
又飢時生兒。號倉稻魂命。又生海神等。號少童命。
山神等號山祇。水門神等號速秋津日命。
木神等號句句廼馳。土神號埴安神。
然後。悉生萬物焉。
至於火神軻遇突智之生也。其母伊弉冊尊。見焦而化去。

【要点】
 ・二神は,共に大八洲國を生んだ。その後,伊弉諾尊が言った。
 『我が(我々が?)生んだ國には,ただ朝霧のみがあって,薫り
  に満ちている』
 ・この朝霧をフッと吹いたその息が,風の神となった。
  長戸邊命または級長津彦命と言う。
 ・飢えてフラフラのときに生んだ子は,倉稻魂命という。
 ・また,生んだ海の神たちを少童命,山の神たちを山祇,
  水門の神たちを速秋津日命,木の神たちを句句廼馳,
  土の神を埴安神と言う。
 ・その後,万物を悉く生んだ。
 ・火の神軻遇突智を生んだ時,母伊弉冊尊は焼かれて亡くなった。

【固有名詞(神名)】
 a.伊弉諾尊(イザナキノミコト)
 b.伊弉冊尊(イザナミノミコト)
 c.級長戸邊命(シナトベノミコト)
    異名:級長津彦命(シナツヒコノミコト)
 d.倉稻魂命(ウカノミタマノミコト)
 e.少童命(ワタツミノミコト)
 f.山祇(ヤマツミ)
 g.速秋津日命(ハヤアキツヒノミコト)
 h.句句廼馳(ククノチ)
 i.埴安神(ハニヤスノカミ)
 j.軻遇突智(カグツチ)
☆c は,異名になると性別が変る。ハナから曖昧?
☆e~h は複数形(等)で書かれている。総称がこの名?
☆i 。一書第二~四までは,土の神として埴山姫(媛)が出てくる。

【固有名詞(地名)】
 ・大八洲國(オホヤシマノクニ)

この風の神は知らなかったな。一書第六は長いので,八分割。ほんと長い。
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『日本書紀』巻第一・第五段 一書第五
一書曰。伊弉冊尊。生火神時。被灼而神退去矣。
故葬於紀伊國熊野之有馬村焉。
土俗祭此神之魂者。花時亦以花祭。又用鼓吹幡旗。歌舞而祭矣。

【要点】
 ・伊弉冊尊は,火の神を生んだとき,焼かれて亡くなった。
 ・そこで紀伊の國の熊野は有馬村に葬った。
 ・その土地では,この神の魂を祭るのに,花の季節は花でもって,
  また,鼓・笛・旗を用い,歌舞して行う。

【固有名詞(神名)】
 ・伊弉冊尊(イザナミノミコト)
 ・(火神)

【固有名詞(地名)】
 ・紀伊國(キノクニ)
 ・熊野(クマノ)
 ・有馬村(アリマノムラ)

ああなんかこれ好きだな。祭るところなんか,ディティールは判らんけど,絵が見えるようだ。花は何の花だったんだろう。音楽は?旗は?

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『日本書紀』巻第一・第五段 一書第四
一書曰。伊弉冊尊。且生火神軻遇突智之時。悶熱懊惱。
因爲吐。此化爲神。名曰金山彦。
次小便。化爲神。名曰罔象女。
次大便。化爲神。名曰埴山媛[※1]

※1……このの本がある?

【要点】
 ・伊弉冊尊は,火の神の軻遇突智を生んだとき,熱に苦しんだ。
 ・苦しんで吐いたものが金山彦となった。
 ・同じく小便が罔象女,大便が埴山媛となった。

【固有名詞】
 ・伊弉冊尊(イザナミノミコト)
 ・軻遇突智(カグツチ)
 ・金山彦(カナヤマビコ)
 ・罔象女(ミツハノメ)
 ・埴山媛/埴山姫?(ハニヤマビメ)

媛と姫て意味は同じだろうか。小便(ユマリ)まる,大便(クソ)まるって読むみたいだが,まるっていう言葉,方言で使ってる人居たなあ。オシッコをすることを,『オシッコまる』って言うの。愛知県安城市の話。

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『日本書紀』巻第一・第五段 一書第三
一書曰。伊弉冊尊。生火産靈時。爲子所焦。而神退矣。
亦云。神避矣[※1]。其且神退之時。則生水神罔象女及土神埴山姫。又生天吉葛。
〈天吉葛。此云阿摩能與佐圖羅。一云。與曾豆羅。〉

※1……こののあるテキストとないテキストがある?

【要点】
 ・伊弉冊尊は,火産靈を生んだとき,焼かれて亡くなった。
 (一書第二では,軻遇突智に焼かれて亡くなっている)
 ・亡くなろうとするとき,水の神の罔象女,土の神の埴山姫,
  天吉葛を生んだ。

【固有名詞】
 ・伊弉冊尊(イザナミノミコト)
 ・火産靈(ホムスヒ)
 ・罔象女(ミツハノメ)
 ・埴山姫(ハニヤマビメ)
 ・天吉葛
  (アマノヨサツラ/アマノヨソツラ/アメノヨサツラ/アメノヨソツラ)

天吉葛は聞いたことない!と思ったら古事記には出てこないらしい。あと,神退と神避の違いは何だ?

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『日本書紀』巻第一・第五段 一書第二
一書曰。日月既生。次生蛭兒。此兒年滿三歳。脚尚不立。
初伊弉諾。伊弉冊尊。巡柱之時。陰神先發喜言。
既違陰陽之理。所以。今生蛭兒。
次生素戔鳴尊。此神性惡。常好哭恚。國民多死。青山爲枯。
故其父母勅曰。假使汝治此國。必多所殘傷。
故汝可以馭極遠之根國。
次生鳥磐櫲樟橡船。輙以此船載蛭兒。順流放棄。
次生火神軻遇突智。時伊弉冊尊。爲軻遇突智。所焦而終矣。
其且終之間。臥生土神埴山姫及水神罔象女。
即軻遇突智娶埴山姫、生稚産靈。
此神頭上。生蠶與桑。臍中生五穀。
〈罔象。此云美都波。〉

【要点】
 ・日月の神はもう生まれてて,次に生まれたのが蛭兒だった。
 ・蛭兒は満三歳になっても脚が立たなかった。
 ・蛭兒が生まれたのは,始めに二神が柱を巡ったとき,陰陽の理
  を違え,女神が先に声をかけたからである。
 ・次に素戔鳴尊を産んだ。性悪だった。常に泣き喚いていたので,
  国民の多くが死に,青山が枯れた。
 ・父母の二神は素戔鳴尊に,『お前がもしこの國を治めれば,
  色々損ない傷つけるだろうから,一番遠くの根國を治めろ』
 ・次に鳥磐櫲樟橡船を生み,そこに蛭兒を乗せて流し棄てた。
 ・次に火神の軻遇突智を生んだ。
 ・伊弉冊尊は,軻遇突智に焼かれて亡くなった。
 ・亡くなるまでの間に,臥したまま,土の神の埴山姫と,
  水の神の罔象女を生んだ。
 ・軻遇突智は埴山姫を娶り,稚産靈を生んだ。
 ・稚産靈の頭上に蠶と桑ができ,臍の中に五穀が出来た。

【固有名詞(神名)】
 ・蛭兒(ヒルコ)
 ・伊弉諾尊(イザナキノミコト)
 ・伊弉冊尊(イザナミノミコト)
 ・素戔鳴尊(スサノヲノミコト)
 ・軻遇突智(カグツチ)
 ・埴山姫(ハニヤマビメ)
 ・罔象女(ミツハノメ)
 ・稚産靈(ワクムスヒ)

【固有名詞(地名)】
 ・根國(ネノクニ)

【生物】
 ・蠶(カヒコ)
 ・桑(クハ)
 ・五穀(イツクサノタナツモノ)

【キーワード】
 ・鳥磐櫲樟橡船(トリノイハクスフネ)

蛭兒が生まれた原因は例のアレだけども,何故この時点で影響が出るのかな?船まで生んで流してるし。火の神を生んだときに火傷して亡くなるのは古事記にもあるシーンだけど,本文には出てこないのかなー。あと五穀の中身……。今と一緒じゃないのかな?

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『日本書紀』巻第一・第五段 一書第一
一書曰。伊弉諾尊曰。吾欲生御宇[※1]之珍子。
乃以左手持白銅鏡。則有化出之神。是謂大日孁尊。
右手持白銅鏡。則有化出之神。是謂月弓尊。
又廻首顧眄之間。則有化神。是謂素戔鳴尊。
即大日孁尊及月弓尊。並是質性明麗。故使照臨天地。
素戔鳴尊。是性好殘害。故令下治根國。
〈珍。此云于圖。顧眄之間。此云美屡摩沙可利爾。〉

※1……原文は,“ウかんむりに禹”としているテキストが
    見当たるが,自分はだと思うのでにしちゃった。
    (現代の漢字にすると,ってことね)

【要点】
 ・伊弉諾尊が,尊い子を生みたいと言う。
 (本文では,二神で相談して生んでいる)
 ・左手に白銅鏡を持ったとき,大日孁尊が生まれた。
 (オオヒルメは,本文では大日孁貴)
 ・右手に白銅鏡を持ったとき,月弓尊が生まれた。
 ・首を回して振り向いた瞬間,素戔鳴尊が生まれた。
 ・大日孁尊と月弓尊は明麗な性質であったので天地を照らさせた。
 ・素戔鳴尊は残虐なことを好んだので,根國を治めさせた。

【固有名詞(神名)】
 ・伊弉諾尊(イザナキノミコト)
 ・大日孁尊(オホヒルメノミコト)
 ・月弓尊(ツクユミノミコト)
 ・素戔鳴尊(スサノヲノミコト)

【固有名詞(地名)】
 ・根國(ネノクニ)

【キーワード】
 ・白銅鏡(マスミノカガミ)
 ・天地(アメノシタ/アマノシタ?)

多分,今後も影の薄いツクヨミ(ツクユミ)。三貴子のうち,スサノヲだけ,いつもちょっと違うな。この一書みたいに,日:左手,月:右手,素:振り向きとか,古事記みたいに,日:左目,月:右目,素:鼻とか。あと,左右の方向と,男女の性に何か関わりはあるのかな?

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日本書紀における疑問点覚書
日本書紀を読んでいて,どーも疑問なこと(未述)を記録。

・天照大神(大日孁貴)は男神?女神?
  …大日孁貴なんて女の入った文字を使うのは女神の証拠?
  …紀のどこかに,明記されてる部分があるのか?

・海や山や川は,伊弉諾尊と伊弉冊尊とで生んだとある。
 木と草については,木の祖,草の祖を生んだとあるのは何故か?
  …海山川とは扱いが違う?
  …生き物として増えたりするものだから,地形とは分けた?

えーと。もっとあった気がするけど,今回はここまで。

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『日本書紀』巻第一・第五段 本文(2/2)
次生月神。〈一書云。月弓尊。月夜見尊。月讀尊。〉
其光彩亞日。可以配日而治。故亦送之于天。
次生蛭兒。雖已三歳。脚猶不立。故載之於天磐櫲樟船。而順風放棄。
次生素戔鳴尊。〈一書云。神素戔鳴尊。速素戔鳴尊。〉
此神。有勇悍以安忍。且常以哭泣爲行。故令國内人民。多以夭折。
復使青山變枯。故其父母二神。勅素戔鳴尊。
汝甚無道。不可以君臨宇宙。固當遠適之於根國矣。遂逐之。

【要点】
 ・次に月の神を生んだ。
 ・月の神の光は,日に次ぐものであった(亞って次だよね?)ので,
  また天に送った。
 ・次にを蛭兒を生んだ。
 ・蛭兒は,三歳になっても脚が立たないので,天磐櫲樟船に乗せ,
  風に任せて捨てた。
 ・次に素戔鳴尊を生んだ。
 ・素戔鳴尊は勇敢で残忍(?)。常に泣き叫んだので,国の人々が
  多く若死にし,青山も枯れてしまった。
 ・父母の二神は素戔鳴尊に,宇宙に君臨するのはダメだから,根国
  へ行けと,放逐した。

【固有名詞(神名)】
 a.(月神)
    異名イ:月弓尊(ツクユミノミコト)
    異名ロ:月夜見尊(ツクヨミノミコト)
    異名ハ:月讀尊(ツクヨミノミコト)
 b.蛭兒(ヒルコ)
 c.素戔鳴尊(スサノヲノミコト)
    異名イ:神素戔鳴尊(カムスサノヲノミコト)
    異名ロ:速素戔鳴尊(ハヤスサノヲノミコト)

【固有名詞(地名)】
 ・根國(ネノクニ)

【キーワード】
 ・天磐櫲樟船(アマノイハクスブネ/アメノイハクスブネ)
 ・宇宙(アメノシタ)

月の神の固有名詞が本文に出てきません!こんなところに蛭兒が出てくるし。生まれてすぐ捨てたのじゃなくて,三年待ってるし。葦船じゃなくて天磐櫲樟船で流してるし。

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『日本書紀』巻第一・第五段 本文(1/2)
次生海。次生川。次生山。次生木祖句句廼馳。
次生草祖草野姫。亦名野槌。
既而伊弉諾尊。伊弉冊尊。共議曰。吾已生大八洲國及山川草木。
何不生天下之主者歟。於是。共生日神。號大日孁貴。
〈大日孁貴。此云於保比屡能武智。孁音力丁反。
一書云。天照大神。一書云。天照大日孁尊。〉
此子光華明彩。照徹於六合之内。
故二神喜曰。吾息雖多。未有若此靈異之兒。不宜久留此國。
自當早送于天。而授以天上之事。
是時。天地相去未遠。故以天柱。擧於天上也。

【要点】
 ・次に海,川,山,木の祖,草の祖を生んだ。
 ・二神は相談して『大八洲国も山川草木も生んだのに,
  天下の主たるものを生まないってのはなかろう』
 ・そこで,日の神を生んだ。
 ・日の神が光り輝いて素晴らしいので,さっさと天へ送って,
  天上の仕事を授けようということに。
 ・まだ天地がそんなに遠くなかったので,天柱から天へ上げた。

【固有名詞】
 a.句句廼馳(ククノチ)
 b.草野姫(カヤノヒメ)
    異名:野槌(ノツチ)
 c.伊弉諾尊(イザナキノミコト)
 d.伊弉冊尊(イザナミノミコト)
 e.大日孁貴(オオヒルメノムチ)
    異名イ:天照大神(アマテラスオホミカミ)
    異名ロ:天照大日孁尊(アマテラスオホヒルメノミコト)
☆a は木の祖(木の神という理解でいいのかな)
☆b は草の祖(同じく草の神かな)


【キーワード】
 ・天柱(アマノミハシラ/アメノミハシラ)
 ・天上(アメ)

本文では天柱という表記は初出なんだけど……。二神が巡ってたあの柱のことでいいのかなあ。アマテラスオオミカミは異名に過ぎないのかとか,気になる。あと,古事記だと,アマテラス以下三貴子が生まれるのは,イザナキの黄泉行き後なんだけど。色々違うもんだ。

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『日本書紀』巻第一・第四段 一書第十
一書曰。陰神先唱曰。妍哉。可愛少男乎。便握陽神之手。
遂爲夫婦。生淡路洲。次蛭兒。

【要点】
 ・女神が先に声をかけ,男神の手を握った。
 ・爲夫婦(ミトノマグハヒ)をした。(本文では遘合)
 ・生んだ子の順が書いてある。

【固有名詞(神名)】
 ・蛭兒(ヒルコ)

【固有名詞(地名)】
 ・淡路洲(アハヂノシマ)

【キーワード】
 ・爲夫婦(ミトノマグハヒ)

ヒルコが一番最初じゃない書があったんだ!?というところでビックリ。で,とりあえず第四段は終わり。長かった。

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