ひねもすのたり宮
史料の覚え書と神社巡り記録。雑記。
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『日本書紀』巻第一・第五段 一書第六(1/8)
一書曰。伊弉諾尊與伊弉冊尊。共生大八洲國。
然後。伊弉諾尊曰。我所生之國。唯有朝霧而。薫滿之哉。
乃吹撥之氣。化爲神。
號曰級長戸邊命。亦曰級長津彦命。是風神也。
又飢時生兒。號倉稻魂命。又生海神等。號少童命。
山神等號山祇。水門神等號速秋津日命。
木神等號句句廼馳。土神號埴安神。
然後。悉生萬物焉。
至於火神軻遇突智之生也。其母伊弉冊尊。見焦而化去。

【要点】
 ・二神は,共に大八洲國を生んだ。その後,伊弉諾尊が言った。
 『我が(我々が?)生んだ國には,ただ朝霧のみがあって,薫り
  に満ちている』
 ・この朝霧をフッと吹いたその息が,風の神となった。
  長戸邊命または級長津彦命と言う。
 ・飢えてフラフラのときに生んだ子は,倉稻魂命という。
 ・また,生んだ海の神たちを少童命,山の神たちを山祇,
  水門の神たちを速秋津日命,木の神たちを句句廼馳,
  土の神を埴安神と言う。
 ・その後,万物を悉く生んだ。
 ・火の神軻遇突智を生んだ時,母伊弉冊尊は焼かれて亡くなった。

【固有名詞(神名)】
 a.伊弉諾尊(イザナキノミコト)
 b.伊弉冊尊(イザナミノミコト)
 c.級長戸邊命(シナトベノミコト)
    異名:級長津彦命(シナツヒコノミコト)
 d.倉稻魂命(ウカノミタマノミコト)
 e.少童命(ワタツミノミコト)
 f.山祇(ヤマツミ)
 g.速秋津日命(ハヤアキツヒノミコト)
 h.句句廼馳(ククノチ)
 i.埴安神(ハニヤスノカミ)
 j.軻遇突智(カグツチ)
☆c は,異名になると性別が変る。ハナから曖昧?
☆e~h は複数形(等)で書かれている。総称がこの名?
☆i 。一書第二~四までは,土の神として埴山姫(媛)が出てくる。

【固有名詞(地名)】
 ・大八洲國(オホヤシマノクニ)

この風の神は知らなかったな。一書第六は長いので,八分割。ほんと長い。
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『日本書紀』巻第一・第五段 一書第五
一書曰。伊弉冊尊。生火神時。被灼而神退去矣。
故葬於紀伊國熊野之有馬村焉。
土俗祭此神之魂者。花時亦以花祭。又用鼓吹幡旗。歌舞而祭矣。

【要点】
 ・伊弉冊尊は,火の神を生んだとき,焼かれて亡くなった。
 ・そこで紀伊の國の熊野は有馬村に葬った。
 ・その土地では,この神の魂を祭るのに,花の季節は花でもって,
  また,鼓・笛・旗を用い,歌舞して行う。

【固有名詞(神名)】
 ・伊弉冊尊(イザナミノミコト)
 ・(火神)

【固有名詞(地名)】
 ・紀伊國(キノクニ)
 ・熊野(クマノ)
 ・有馬村(アリマノムラ)

ああなんかこれ好きだな。祭るところなんか,ディティールは判らんけど,絵が見えるようだ。花は何の花だったんだろう。音楽は?旗は?

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『日本書紀』巻第一・第五段 一書第四
一書曰。伊弉冊尊。且生火神軻遇突智之時。悶熱懊惱。
因爲吐。此化爲神。名曰金山彦。
次小便。化爲神。名曰罔象女。
次大便。化爲神。名曰埴山媛[※1]

※1……このの本がある?

【要点】
 ・伊弉冊尊は,火の神の軻遇突智を生んだとき,熱に苦しんだ。
 ・苦しんで吐いたものが金山彦となった。
 ・同じく小便が罔象女,大便が埴山媛となった。

【固有名詞】
 ・伊弉冊尊(イザナミノミコト)
 ・軻遇突智(カグツチ)
 ・金山彦(カナヤマビコ)
 ・罔象女(ミツハノメ)
 ・埴山媛/埴山姫?(ハニヤマビメ)

媛と姫て意味は同じだろうか。小便(ユマリ)まる,大便(クソ)まるって読むみたいだが,まるっていう言葉,方言で使ってる人居たなあ。オシッコをすることを,『オシッコまる』って言うの。愛知県安城市の話。

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『日本書紀』巻第一・第五段 一書第三
一書曰。伊弉冊尊。生火産靈時。爲子所焦。而神退矣。
亦云。神避矣[※1]。其且神退之時。則生水神罔象女及土神埴山姫。又生天吉葛。
〈天吉葛。此云阿摩能與佐圖羅。一云。與曾豆羅。〉

※1……こののあるテキストとないテキストがある?

【要点】
 ・伊弉冊尊は,火産靈を生んだとき,焼かれて亡くなった。
 (一書第二では,軻遇突智に焼かれて亡くなっている)
 ・亡くなろうとするとき,水の神の罔象女,土の神の埴山姫,
  天吉葛を生んだ。

【固有名詞】
 ・伊弉冊尊(イザナミノミコト)
 ・火産靈(ホムスヒ)
 ・罔象女(ミツハノメ)
 ・埴山姫(ハニヤマビメ)
 ・天吉葛
  (アマノヨサツラ/アマノヨソツラ/アメノヨサツラ/アメノヨソツラ)

天吉葛は聞いたことない!と思ったら古事記には出てこないらしい。あと,神退と神避の違いは何だ?

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『日本書紀』巻第一・第五段 一書第二
一書曰。日月既生。次生蛭兒。此兒年滿三歳。脚尚不立。
初伊弉諾。伊弉冊尊。巡柱之時。陰神先發喜言。
既違陰陽之理。所以。今生蛭兒。
次生素戔鳴尊。此神性惡。常好哭恚。國民多死。青山爲枯。
故其父母勅曰。假使汝治此國。必多所殘傷。
故汝可以馭極遠之根國。
次生鳥磐櫲樟橡船。輙以此船載蛭兒。順流放棄。
次生火神軻遇突智。時伊弉冊尊。爲軻遇突智。所焦而終矣。
其且終之間。臥生土神埴山姫及水神罔象女。
即軻遇突智娶埴山姫、生稚産靈。
此神頭上。生蠶與桑。臍中生五穀。
〈罔象。此云美都波。〉

【要点】
 ・日月の神はもう生まれてて,次に生まれたのが蛭兒だった。
 ・蛭兒は満三歳になっても脚が立たなかった。
 ・蛭兒が生まれたのは,始めに二神が柱を巡ったとき,陰陽の理
  を違え,女神が先に声をかけたからである。
 ・次に素戔鳴尊を産んだ。性悪だった。常に泣き喚いていたので,
  国民の多くが死に,青山が枯れた。
 ・父母の二神は素戔鳴尊に,『お前がもしこの國を治めれば,
  色々損ない傷つけるだろうから,一番遠くの根國を治めろ』
 ・次に鳥磐櫲樟橡船を生み,そこに蛭兒を乗せて流し棄てた。
 ・次に火神の軻遇突智を生んだ。
 ・伊弉冊尊は,軻遇突智に焼かれて亡くなった。
 ・亡くなるまでの間に,臥したまま,土の神の埴山姫と,
  水の神の罔象女を生んだ。
 ・軻遇突智は埴山姫を娶り,稚産靈を生んだ。
 ・稚産靈の頭上に蠶と桑ができ,臍の中に五穀が出来た。

【固有名詞(神名)】
 ・蛭兒(ヒルコ)
 ・伊弉諾尊(イザナキノミコト)
 ・伊弉冊尊(イザナミノミコト)
 ・素戔鳴尊(スサノヲノミコト)
 ・軻遇突智(カグツチ)
 ・埴山姫(ハニヤマビメ)
 ・罔象女(ミツハノメ)
 ・稚産靈(ワクムスヒ)

【固有名詞(地名)】
 ・根國(ネノクニ)

【生物】
 ・蠶(カヒコ)
 ・桑(クハ)
 ・五穀(イツクサノタナツモノ)

【キーワード】
 ・鳥磐櫲樟橡船(トリノイハクスフネ)

蛭兒が生まれた原因は例のアレだけども,何故この時点で影響が出るのかな?船まで生んで流してるし。火の神を生んだときに火傷して亡くなるのは古事記にもあるシーンだけど,本文には出てこないのかなー。あと五穀の中身……。今と一緒じゃないのかな?

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『日本書紀』巻第一・第五段 一書第一
一書曰。伊弉諾尊曰。吾欲生御宇[※1]之珍子。
乃以左手持白銅鏡。則有化出之神。是謂大日孁尊。
右手持白銅鏡。則有化出之神。是謂月弓尊。
又廻首顧眄之間。則有化神。是謂素戔鳴尊。
即大日孁尊及月弓尊。並是質性明麗。故使照臨天地。
素戔鳴尊。是性好殘害。故令下治根國。
〈珍。此云于圖。顧眄之間。此云美屡摩沙可利爾。〉

※1……原文は,“ウかんむりに禹”としているテキストが
    見当たるが,自分はだと思うのでにしちゃった。
    (現代の漢字にすると,ってことね)

【要点】
 ・伊弉諾尊が,尊い子を生みたいと言う。
 (本文では,二神で相談して生んでいる)
 ・左手に白銅鏡を持ったとき,大日孁尊が生まれた。
 (オオヒルメは,本文では大日孁貴)
 ・右手に白銅鏡を持ったとき,月弓尊が生まれた。
 ・首を回して振り向いた瞬間,素戔鳴尊が生まれた。
 ・大日孁尊と月弓尊は明麗な性質であったので天地を照らさせた。
 ・素戔鳴尊は残虐なことを好んだので,根國を治めさせた。

【固有名詞(神名)】
 ・伊弉諾尊(イザナキノミコト)
 ・大日孁尊(オホヒルメノミコト)
 ・月弓尊(ツクユミノミコト)
 ・素戔鳴尊(スサノヲノミコト)

【固有名詞(地名)】
 ・根國(ネノクニ)

【キーワード】
 ・白銅鏡(マスミノカガミ)
 ・天地(アメノシタ/アマノシタ?)

多分,今後も影の薄いツクヨミ(ツクユミ)。三貴子のうち,スサノヲだけ,いつもちょっと違うな。この一書みたいに,日:左手,月:右手,素:振り向きとか,古事記みたいに,日:左目,月:右目,素:鼻とか。あと,左右の方向と,男女の性に何か関わりはあるのかな?

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日本書紀における疑問点覚書
日本書紀を読んでいて,どーも疑問なこと(未述)を記録。

・天照大神(大日孁貴)は男神?女神?
  …大日孁貴なんて女の入った文字を使うのは女神の証拠?
  …紀のどこかに,明記されてる部分があるのか?

・海や山や川は,伊弉諾尊と伊弉冊尊とで生んだとある。
 木と草については,木の祖,草の祖を生んだとあるのは何故か?
  …海山川とは扱いが違う?
  …生き物として増えたりするものだから,地形とは分けた?

えーと。もっとあった気がするけど,今回はここまで。

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『日本書紀』巻第一・第五段 本文(2/2)
次生月神。〈一書云。月弓尊。月夜見尊。月讀尊。〉
其光彩亞日。可以配日而治。故亦送之于天。
次生蛭兒。雖已三歳。脚猶不立。故載之於天磐櫲樟船。而順風放棄。
次生素戔鳴尊。〈一書云。神素戔鳴尊。速素戔鳴尊。〉
此神。有勇悍以安忍。且常以哭泣爲行。故令國内人民。多以夭折。
復使青山變枯。故其父母二神。勅素戔鳴尊。
汝甚無道。不可以君臨宇宙。固當遠適之於根國矣。遂逐之。

【要点】
 ・次に月の神を生んだ。
 ・月の神の光は,日に次ぐものであった(亞って次だよね?)ので,
  また天に送った。
 ・次にを蛭兒を生んだ。
 ・蛭兒は,三歳になっても脚が立たないので,天磐櫲樟船に乗せ,
  風に任せて捨てた。
 ・次に素戔鳴尊を生んだ。
 ・素戔鳴尊は勇敢で残忍(?)。常に泣き叫んだので,国の人々が
  多く若死にし,青山も枯れてしまった。
 ・父母の二神は素戔鳴尊に,宇宙に君臨するのはダメだから,根国
  へ行けと,放逐した。

【固有名詞(神名)】
 a.(月神)
    異名イ:月弓尊(ツクユミノミコト)
    異名ロ:月夜見尊(ツクヨミノミコト)
    異名ハ:月讀尊(ツクヨミノミコト)
 b.蛭兒(ヒルコ)
 c.素戔鳴尊(スサノヲノミコト)
    異名イ:神素戔鳴尊(カムスサノヲノミコト)
    異名ロ:速素戔鳴尊(ハヤスサノヲノミコト)

【固有名詞(地名)】
 ・根國(ネノクニ)

【キーワード】
 ・天磐櫲樟船(アマノイハクスブネ/アメノイハクスブネ)
 ・宇宙(アメノシタ)

月の神の固有名詞が本文に出てきません!こんなところに蛭兒が出てくるし。生まれてすぐ捨てたのじゃなくて,三年待ってるし。葦船じゃなくて天磐櫲樟船で流してるし。

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『日本書紀』巻第一・第五段 本文(1/2)
次生海。次生川。次生山。次生木祖句句廼馳。
次生草祖草野姫。亦名野槌。
既而伊弉諾尊。伊弉冊尊。共議曰。吾已生大八洲國及山川草木。
何不生天下之主者歟。於是。共生日神。號大日孁貴。
〈大日孁貴。此云於保比屡能武智。孁音力丁反。
一書云。天照大神。一書云。天照大日孁尊。〉
此子光華明彩。照徹於六合之内。
故二神喜曰。吾息雖多。未有若此靈異之兒。不宜久留此國。
自當早送于天。而授以天上之事。
是時。天地相去未遠。故以天柱。擧於天上也。

【要点】
 ・次に海,川,山,木の祖,草の祖を生んだ。
 ・二神は相談して『大八洲国も山川草木も生んだのに,
  天下の主たるものを生まないってのはなかろう』
 ・そこで,日の神を生んだ。
 ・日の神が光り輝いて素晴らしいので,さっさと天へ送って,
  天上の仕事を授けようということに。
 ・まだ天地がそんなに遠くなかったので,天柱から天へ上げた。

【固有名詞】
 a.句句廼馳(ククノチ)
 b.草野姫(カヤノヒメ)
    異名:野槌(ノツチ)
 c.伊弉諾尊(イザナキノミコト)
 d.伊弉冊尊(イザナミノミコト)
 e.大日孁貴(オオヒルメノムチ)
    異名イ:天照大神(アマテラスオホミカミ)
    異名ロ:天照大日孁尊(アマテラスオホヒルメノミコト)
☆a は木の祖(木の神という理解でいいのかな)
☆b は草の祖(同じく草の神かな)


【キーワード】
 ・天柱(アマノミハシラ/アメノミハシラ)
 ・天上(アメ)

本文では天柱という表記は初出なんだけど……。二神が巡ってたあの柱のことでいいのかなあ。アマテラスオオミカミは異名に過ぎないのかとか,気になる。あと,古事記だと,アマテラス以下三貴子が生まれるのは,イザナキの黄泉行き後なんだけど。色々違うもんだ。

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『日本書紀』巻第一・第四段 一書第十
一書曰。陰神先唱曰。妍哉。可愛少男乎。便握陽神之手。
遂爲夫婦。生淡路洲。次蛭兒。

【要点】
 ・女神が先に声をかけ,男神の手を握った。
 ・爲夫婦(ミトノマグハヒ)をした。(本文では遘合)
 ・生んだ子の順が書いてある。

【固有名詞(神名)】
 ・蛭兒(ヒルコ)

【固有名詞(地名)】
 ・淡路洲(アハヂノシマ)

【キーワード】
 ・爲夫婦(ミトノマグハヒ)

ヒルコが一番最初じゃない書があったんだ!?というところでビックリ。で,とりあえず第四段は終わり。長かった。

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『日本書紀』巻第一・第四段 一書第九
一書曰。以淡路洲爲胞。生大日本豐秋津洲。
次淡洲。次伊豫二名洲。次億岐三子洲。次佐度洲。
次筑紫洲。次吉備子洲。次大洲。

【要点】
 ・生んだシマを並べてある。
 ・淡路洲を胞(エナ)として,洲を八つ生んだ。

【固有名詞(地名)】
 a.淡路洲(アハヂノシマ)
 b.大日本豐秋津洲(オホヤマトトヨアキヅシマ)
 c.淡洲(アハノシマ)
 d.伊豫二名洲(イヨノフタナノシマ)
 e.億岐三子洲(オキノミツゴノシマ)
 f.佐度洲(サドノシマ)
 g.筑紫洲(ツクシノシマ)
 h.吉備子洲(キビノコシマ)
 i.大洲(オホシマ)
☆a は胞(エナ)。
☆本文には,c の淡洲は出てこない。
☆本文では,b,d の後に g の筑紫,e の億岐,f の佐度,
 ここには出てこない越洲,i の大洲,h の吉備子洲の順。
☆本文では,e.億岐三子洲を億岐洲と記す。


淡洲が数に入るのかなー。淡路洲の扱いもだけど,何か気になるなー。

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『日本書紀』巻第一・第四段 一書第八
一書曰。以磤馭慮嶋爲胞。生淡路洲。
次大日本豐秋津洲。次伊豫二名洲。次筑紫洲。
次吉備子洲。次雙生億岐洲與佐度洲。次越洲。

【要点】
 ・生んだシマを並べてある。
 ・磤馭慮嶋を胞(エナ)として,洲を八つ生んだ。

【固有名詞(地名)】
 a.磤馭慮嶋(オノゴロシマ)
 b.淡路洲(アハヂノシマ)
 c.大日本豐秋津洲(オホヤマトトヨアキヅシマ)
 d.伊豫二名洲(イヨノフタナノシマ)
 e.筑紫洲(ツクシノシマ)
 f.吉備子洲(キビノコシマ)
 g.億岐洲(オキノシマ)
 h.佐度洲(サドノシマ)
 i.越洲(コシノシマ)
☆a は胞(エナ)。磤馭慮嶋を胞とする内容は初めて。
☆g と h は双子。
☆本文では,e の筑紫洲の後に,g と h の双子。i の越洲。
 その後,ここには出てこない大洲が来て,f の吉備子洲は最後。
☆シマ八つの構成が,本文とは異なる。
 (この八つをもって大八洲国~とは,ここには書いてないけど)


シマの数が八つというのにこだわってる?どの一書もそういう感じ。大八洲国という名前にあわせるのに必死?それから,億岐と佐度が双子という書が多いのは(本文もだ)何か意味があるのか?

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『日本書紀』巻第一・第四段 一書第七
一書曰。先生淡路洲。次大日本豐秋津洲。次伊豫二名洲。
次億岐洲。次佐度洲。次筑紫洲。次壹岐洲。次對馬洲。

【要点】
 ・生んだシマを並べてある。

【固有名詞(地名)】
 a.淡路洲(アハヂノシマ)
 b.大日本豐秋津洲(オホヤマトトヨアキヅシマ)
 c.伊豫二名洲(イヨノフタナノシマ)
 d.億岐洲(オキノシマ)
 e.佐度洲(サドノシマ)
 f.筑紫洲(ツクシノシマ)
 g.壹岐洲(イキノシマ)
 h.對馬洲(ツシマ)
☆本文では,d,e の前に,f の筑紫洲が来る。
☆本文では,他に越洲,大洲,吉備子洲が出てくる。
☆本文には,g と h は,潮の泡か水の泡が凝って出来たとある。


チョト混乱してきた。表作ってまとめてみようかな。アップするサイト作らないと……。

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『日本書紀』巻第一・第四段 一書第六
一書曰。二神合爲夫婦。
先以淡路洲。淡洲爲胞。生大日本豐秋津洲。次伊豫洲。
次筑紫洲。次雙生億岐洲與佐度洲。次越洲。次大洲。次子洲。

【要点】
 ・二神が合爲夫婦(ミトノマグハヒ)をする。(本文では遘合)
 ・生んだシマを並べてある。
 ・淡路洲と淡洲を胞(エナ)として,洲を八つ生んだ。

【固有名詞(地名)】
 a.淡路洲(アハヂノシマ)
 b.淡洲(アハノシマ)
 c.大日本豐秋津洲(オホヤマトトヨアキヅシマ)
 d.伊豫洲(イヨノシマ)
 e.筑紫洲(ツクシノシマ)
 f.億岐洲(オキノシマ)
 g.佐度洲(サドノシマ)
 h.越洲(コシノシマ)
 i.大洲(オホシマ)
 j.子洲(コシマ)
☆a と b は胞(エナ)。本文に淡洲は無い。(第四段一書第一のみ)
☆淡路洲と淡洲が並べて出てくるのは,一書も含めて初。
☆本文と違うのは,
 1) d.伊豫洲の名(本文では伊豫二名洲)
 2) j.子洲の名(本文では吉備子洲)
 ※ この2つは,同じシマの表記違いと考えていいんだよな?
☆f と g は双子。


【キーワード】
 ・合爲夫婦(ミトノマグハヒ)

古代の地名についての知識がないと,ちょっと辛い……。

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『日本書紀』巻第一・第四段 一書第五
一書曰。陰神先唱曰。美哉。善少男。時以陰神先言故。爲不祥。
更復改巡。則陽神先唱曰。美哉。善少女。
遂將合交。而不知其術。時有鶺鴒。飛來搖其首尾。
二神見而學之。即得交道。

【要点】
 ・女神が先に唱えた。不祥なのでやり直し。
 ・今度は男神が先に唱えた。
 ・交わろうとしたが方法が判らない。そこへ鶺鴒が飛来して,
  頭と尾を振って見せた。それを見てやりかたを学んだ。

【生物】
 ・鶺鴒(ニハクナブリ)

鶺鴒は,セキレイとは読まないのだな。有名な話だから,本文に出てくるものかと思えば,一書なのかあ。川柳だかで昔読んだアレだな。うろおぼえだけど。『こうすると よくなりますと 教え鳥』。セキレイは,うちの会社の工場にも家の近くのドブ川にも居る。もっときれいな環境を好むかと思えば,意外……。

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『日本書紀』巻第一・第四段 一書第四
一書曰。伊弉諾。伊弉冊。二神。相謂曰。有物若浮膏。
其中蓋有國乎。乃以天瓊矛。探成一嶋。名曰磤馭慮嶋。

【要点】
 ・二神が語り合う。『物が有って浮いた膏のようである。きっと
  その中に国があるだろう』
 ・天瓊矛でもって,探ってシマを作った。磤馭慮嶋という。
 (本文では天之瓊矛という表記)

【固有名詞(神名)】
 ・伊弉諾(イザナキ)
 ・伊弉冊(イザナミ)

【固有名詞(地名)】
 ・磤馭慮嶋(オノゴロシマ)

【キーワード】
 ・天瓊矛(アマノヌホコ/アメノヌホコ)

探成って,ごそごそ探って作ったってことでいいんですかねえ。映像が浮かばない言葉って不安……。

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『日本書紀』巻第一・第四段 一書第三
一書曰。伊弉諾。伊弉冊。二神。坐于高天原曰。
當有國耶。乃以天瓊矛。畫成磤馭慮嶋。

【要点】
 ・二神が高天原で『きっと国があるぞ』
 ・天瓊矛で磤馭慮嶋を画いて作った?
 (本文では天之瓊矛という表記)

【固有名詞(神名)】
 ・伊弉諾(イザナキ)
 ・伊弉冊(イザナミ)

【固有名詞(地名)】
 ・高天原(タカマノハラ/タカマガハラ/タカアマハラ)
 ・磤馭慮嶋(オノゴロシマ)

【キーワード】
 ・天瓊矛(アマノヌホコ/アメノヌホコ)

高天原ってどういう定義だっけか?本文にゃ出てきてないからなあ。今までで高天原の出てきたのは,第一段の一書第四だけ。ここと同じ一書なんだろか。

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『日本書紀』巻第一・第四段 一書第二
一書曰。伊弉諾尊。伊弉冊尊。二神。立于天霧之中曰。
吾欲得國。乃以天瓊矛。指垂而探之。得磤馭慮嶋。
則拔矛而喜之曰。善乎。國之在矣。

【要点】
 ・二神が,天霧の中で,国を得たいという。
 ・天瓊矛で探って磤馭慮嶋を得た
 (滴って出来たというより探り当てた?)
 (本文では天之瓊矛という表記)
 ・矛を抜いて喜んで『わーい,国があった』

【固有名詞(神名)】
 ・伊弉諾尊(イザナキノミコト)
 ・伊弉冊尊(イザナミノミコト)

【固有名詞(地名)】
 ・磤馭慮嶋(オノゴロシマ)

【キーワード】
 ・天霧(アマノサギリ/アメノサギリ)
 ・天瓊矛(アマノヌホコ/アメノヌホコ)

磤馭慮嶋の“嶋”と大日本豐秋津洲とかの“洲”は,両方シマと読ますようだけども,意味は違うんだろうなあ。

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『日本書紀』巻第一・第四段 一書第一(3/3)
故二神。改復巡柱。陽神自左。陰神自右。既遇之時。
陽神先唱曰。妍哉。可愛少女歟。
陰神後和之曰。妍哉。可愛少男歟。
然後。同宮共住而生兒。
號大日本豐秋津洲。次淡路洲。次伊豫二名洲。
次筑紫洲。次億岐三子洲。次佐度洲。次越洲。次吉備子洲。
由此謂之大八洲國矣。
〈瑞。此云彌圖。妍哉。此云阿那而惠夜。
可愛。此云哀。太占。此云布刀磨爾。〉

【要点】
 ・今度は男神が左から,女神が右から柱を巡る。
 ・男神が先に声をかけ,女神がそれに応ずる。
 ・八つあるから大八洲國と呼ばれるようになる国を次々生む。
 (八つの構成が一部本文とは異なる)

【固有名詞(神名)】
 ・伊弉諾尊(イザナキノミコト)
 ・伊弉冊尊(イザナミノミコト)

【固有名詞(地名)】
 a.大日本豐秋津洲(オホヤマトトヨアキヅシマ)
 b.淡路洲(アハヂノシマ)
 c.伊豫二名洲(イヨノフタナノシマ)
 d.筑紫洲(ツクシノシマ)
 e.億岐三子洲(オキノミツゴノシマ)
 f.佐度洲(サドノシマ)
 g.越洲(コシノシマ)
 h.吉備子洲(キビノコシマ)
 i.大八洲國(オホヤシマノクニ)
☆a~h までの八つで,i の大八洲國。
☆本文の大八洲國には,淡路洲は含まれない。
☆本文の淡路洲は,大日本豐秋津洲の前に胞として生まれている。
☆本文では,大洲が大八洲國に加わる。越洲と吉備子洲の間。
☆本文の億岐洲が,ここでは億岐三子洲。


この一書は古事記に似ていると書いたが,国生みの順番は異なる。

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『日本書紀』巻第一・第四段 一書第一(2/3)
即將巡天柱。約束曰。妹自左巡。吾當右巡。既而分巡相遇。
陰神乃先唱曰。妍哉。可愛少男歟。
陽神後和之曰。妍哉。可愛少女歟。遂爲夫婦。
先生蛭兒。便載葦船而流之。
次生淡洲。此亦不以充兒數。
故還復上詣於天。具奏其状。
時天神。以太占而卜合之。乃教曰。
婦人之辭。其已先揚乎。宜更還去。乃卜定時日而降之。

【要点】
 ・天柱を巡るのは本文に同じ。ただ,方向が逆。
 (本文:陽神左旋。陰神右旋。今回:妹自左巡。吾當右巡)
 ・先に女神,応えて男神が声をかけるのは本文に同じ。
 (表記は異なる)
 ・爲夫婦(ミトノマグハヒ)をする。(本文では遘合)
 ・まず蛭児が生まれたので葦船に入れて流した。
 (蛭児は本文には出てこない。古事記にあり)
 ・次に淡洲を生んだが,子の数に数えなかった(何故だ?)
 ・(満足のいく子が生まれないので)天神に相談に行く。
 (天神は本文には出てこないので,この辺りの描写も無かった)
 ・天神は,太占で占って教えてくれる。
  1) 婦人(人って!)が先なのはよくない。やりなおせ。
  2) 日時はいついつが良い。

【固有名詞(神名)】
 ・天神(アマツカミ/アメツカミ)
 (これは特定の神を指すのか指さないのか)
 ・伊弉諾尊(イザナキノミコト)
 ・伊弉冊尊(イザナミノミコト)
 ・蛭兒(ヒルコ)

【固有名詞(地名)】
 ・淡洲(アハノシマ)

【キーワード】
 ・天柱(アマノミハシラ/アメノミハシラ)
 ・爲夫婦(ミトノマグハヒ)
 ・葦船(アシノフネ)
 ・太占(フトマニ)

この一書だと,失敗時は巡り方まで逆なのだな。古事記は,第四段本文と同じで,二回とも同じ方向(男神が左から,女神が右から)。ところで,天神が太占を使うところで,ちょっとビックリ。ヒトが神様にお伺いを立てるのが占いだと,なんとなく思っていたからなあ。認識を改めなきゃならんのか?占術の勉強もせなかんなあ。

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『日本書紀』巻第一・第四段 一書第一(1/3)
一書曰。天神謂伊弉諾尊。伊弉冊尊曰。
有豐葦原千五百秋瑞穗之地。宜汝往脩之。廼賜天瓊戈。
於是。二神立於天上浮橋。投戈求地。因畫滄海。
而引擧之。即戈鋒垂落之潮。結而爲嶋。名曰磤馭慮嶋。
二神降居彼嶋。化作八尋之殿。又化竪天柱。
陽神問陰神曰。汝身有何成耶。
對曰。吾身具成而。有稱陰元者一處。
陽神曰。吾身亦具成而。有稱陽元者一處。
思欲以吾身陽元。合汝身之陰元。云爾。

【要点】
 ・本文には出てこない天神が重要な役割を果たす。
 (天神の読みは一般的にアマツカミ。アメツカミもあり?)
 ・天神曰く,豊葦原の千五百の瑞穂の地を二神で治めなさいと。
 (豊葦原~は,この時点ではまだどろどろの部分のこと?)
 ・アメノウキハシ/アマノウキハシからアメノヌホコ/
  アマノヌホコで国を探るのは本文に同じ。
 (本文では天浮橋。ここでは天上浮橋)
 (本文では天之瓊矛,ここでは天瓊戈。このホコは天神がくれた)
 ・矛の先から滴った潮より磤馭慮嶋というのも本文と同じ。
 ・磤馭慮嶋へ降りて,八尋之殿と天柱を作った。
 (八尋之殿は本文には無い)
 (本文では磤馭慮嶋を柱に見立てている?)
 (ここでは,天柱を,明らかに“作った”と記述)
 ・陽元と陰元を合わせましょうと。
 (本文では雄元,雌元)
 (本文では,柱を巡る描写の後,雄元,雌元の話になる)

【固有名詞(神名)】
 ・天神(アマツカミ/アメツカミ)
 (これは特定の神を指すのか指さないのか)
 ・伊弉諾尊(イザナキノミコト)
 ・伊弉冊尊(イザナミノミコト)

【固有名詞(地名)】
 ・豐葦原千五百秋瑞穗之地
 (トヨアシハラノチイホアキノミツホノクニ)
 ・磤馭慮嶋(オノゴロシマ)

【キーワード】
 ・天瓊戈(アマノヌホコ/アメノヌホコ)
 ・天上浮橋(アマノウキハシ/アメノウキハシ)
 ・八尋之殿(ヤヒロノトノ)
 ・天柱(アマノミハシラ/アメノミハシラ)
 ・陽元(ヲノハジメノトコロ)
 ・陰元(メノハジメノトコロ)

ここも長いので,三つに分割。この一書は古事記に似てるかなあ。古事記の場合は,天神諸が二神に命じている。諸々だから複数なのだろう。紀の天神はどうなのかなー。

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書籍購入【5/19】
久々に本屋へ行った。買った本のメモ書き。

日本書紀(二)/岩波文庫 \1,100-
新訂 官職要解/講談社学術文庫 \1,350-

トマソンの罠/チクマ秀版社 \1,600-
落第忍者 乱太郎(39)/朝日新聞社 \480-
赤ずきんチャチャ #5/集英社文庫 \600-
赤ずきんチャチャ #6/集英社文庫 \600-
夢幻紳士 冒険活劇編2/ハヤカワコミック文庫 \860-

漫画も含むが,本を読む気になるのは幸せだと思う。二十歳頃までと比べると,読む気も実際読める量も,読んだ本の記憶も随分少なくなってきている。

ほぼ1日1冊ペースだったのだがな。近頃は,二日か三日に一冊くらいのペース。それでも,全く本を開かない日というのはほとんど無い。

ここのところ,買う漫画の半分が,昔買ったヤツの文庫化か再編集もの。今回も,トマソン,チャチャ,夢幻紳士。書き下ろしやなんかの,おまけがあったりするから買っちゃうのもあるんだけど。

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パッソ退院
壊した車が帰ってきた。ピカピカ!
なんだかあちこち掃除までしていただいているっぽい。カ○ーラ名古屋さんと板金屋さん,ありがとう!

以前擦って,サビ止めだけ塗って放置してた部分も,そっちは自費でだけど,ついでに直してもらったので,ほんとにピカピカ。板金だの塗装だのの技術って凄いなあ。

やっと慣れてきていた代車のデュエットから乗り換えたので,コラムシフトなのを忘れて左下を手で探りそうになったり,同じくサイドブレーキの位置を忘れてて,左足が呆っとしてたり。気をつけんとね。

同じメーカーで後継車といっても,配置以外にも色々違う。デュエットのが古いだけあって,ちっさ&安っぽさは上だが,ドアの内張りにファブリック使ってんだよなあ。パッソは全体的に樹脂樹脂してるからなあ。これもVEの結果か?

デュエットは天井が樹脂だったな,そういえば。パッソは一応(紙っぽい)不織布。どっちにしたって高級車のトリコットのには負け負けだけども,どっちが安いんだろう。軽くなったという意味では,不織布は一応進歩なのかなあ。

乗り物に乗ると,内装を気にしてしまうのは,どうも職業病。中国行ったときも,バスの座席を撫で回してしまった。展示場行っても,シートばっか触ってるしなあ。各社で考え方が結構違うので,面白いのであった。

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テンプレ変えてみた
変えてみました。kotobuki→blue で公式同士だから,そうそうレイアウトやプラグインが狂っちゃうことも無くて,そんでもカスタマイズにエライコト時間喰った。

余白の調整とか,未だに気に入らない部分がチラホラ……。
勉強しながらぼちぼち直そっと。

本日の夕方から,やっと,このブログが Google 検索に引っかかる。ちょっと嬉しい。エンタメ性薄いし,みんなが来てくれるようなサイトじゃないけど,一応,探せば出るくらいの状態にはなっとかんとね。

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『日本書紀』巻第一・第四段 本文(3/3)
及至産時。先以淡路洲爲胞。意所不快。故名之曰淡路洲。
廼生大日本〈日本。此云耶麻騰。下皆效[※1]此。〉豐秋津洲。
次生伊豫二名洲。次生筑紫洲。次雙生億岐洲與佐度洲。
世人或有雙生者。象此也。次生越洲。次生大洲。次生吉備子洲。
由是。始起大八洲國之號焉。即對馬嶋。壹岐嶋。及處々小嶋。
皆是潮沫凝成者矣。亦曰水沫凝而成也。

※1……とする本がある?

【要点】
 ・まず淡路洲を生んだ。淡路は不快という意味(吾恥らしい)である。
 ・胞はエナ。胞を長子と見なす地方があるらしい。
 (恥の子ともあるし,よくわからん)
 ・それから大日本豐秋津洲を生んだ。
 ・更に七つの国を生み,全部で八つになったので大八洲國という
  名が出来た。
 ・對馬嶋,壹岐嶋,處々小嶋は,潮沫または水沫が凝ってできた
  ものである。
 (よって二神の生んだものではないということか?)

【固有名詞(神名)】
 ・伊弉諾尊(イザナキノミコト)
 ・伊弉冊尊(イザナミノミコト)
【固有名詞(地名)】
 a.淡路洲(アハヂノシマ)
 b.大日本豐秋津洲(オホヤマトトヨアキヅシマ)
 c.伊豫二名洲(イヨノフタナノシマ)
 d.筑紫洲(ツクシノシマ)
 e.億岐洲(オキノシマ)
 f.佐度洲(サドノシマ)
 g.越洲(コシノシマ)
 h.大洲(オホシマ)
 i.吉備子洲(キビノコシマ)
 j.大八洲國(オホヤシマノクニ)
 k.對馬嶋(ツシマ)
 l.壹岐嶋(イキノシマ)
☆a は胞の子。不快の子(恥の子)。
☆b~i までの八つで,j の大八洲國。
☆e と f は双子。世の人が双子を生むようになったのはこれが
 始まり。
☆k と l は海の泡か水の泡から出来た島。


最初が気に入らない子だったのは何故でしょうか。それぞれ,今で言うどこに当たるのかも知っとかないかんなア。

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『日本書紀』巻第一・第四段 本文(2/3)
陽神不悦曰。吾是男子。理當先唱。
如何婦人反先言乎。事既不祥。宜以改旋。
於是。二神却更相遇。是行也。
陽神先唱曰。憙哉。遇可美少女焉〈少女。此云烏等。〉
因問陰神曰。汝身有何成耶。對曰。吾身有一雌元之處。
陽神曰。吾身亦有雄元之處。思欲以吾身元處。
合汝身之元處。於是。陰陽始遘合爲夫婦。

【要点】
 ・男なんだから俺が先に言うのだ!と男神が怒るのでやりなおし。
 ・今度は男神から声をかける。
 ・お互いの身体の雌元と雄元を合わせましょう→交合。

【固有名詞】
 ・伊弉諾尊(イザナキノミコト)
 ・伊弉冊尊(イザナミノミコト)

【キーワード】
 ・雌元(メノハジメ)
 ・雄元(ヲノハジメ)
 ・遘合(ミトノマグハヒ)

男が先じゃんというのは,陰陽で陽が先ということなのか,既に男が陽で女が陰というところから差別なのか,別になんでもなくそういうもんなのか?

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『日本書紀』巻第一・第四段 本文(1/3)
伊弉諾尊。伊弉冊尊。立於天浮橋之上。
共計曰。底下豈無國歟。廼以天之瓊〈瓊。玉也。此曰努。〉矛。
指下而探之。是獲滄溟。其矛鋒滴瀝之潮。
凝成一嶋。名之曰磤馭慮嶋。
二神。於是。降居彼嶋。因欲共爲夫婦。産生洲國。
便以磤馭慮嶋。爲國中之柱。〈柱。此云美簸旨邏。〉
而陽神左旋。陰神右旋。分巡國柱。同會一面。
時陰神先唱曰。憙哉。遇可美少男焉。〈少男。此云烏等孤。〉

【要点】
 ・伊弉諾尊,伊弉冊尊の国生みシーン。
 ・この下に国があるんじゃないかなァーとか言いながら,
  天之瓊矛で探る。
 ・滄溟(青海原)に当たる。矛を上げると雫が落ちて固まって
  島になる。
 ・その島へ降りていって,国を生みましょうということになる。
 ・柱の周囲を巡る。男神は左から回り,女神は右から回る。
 ・声を掛け合う。まず女神から。

【固有名詞(神名)】
 ・伊弉諾尊(イザナキノミコト)
 ・伊弉冊尊(イザナミノミコト)
【固有名詞(地名)】
 ・磤馭慮嶋(オノゴロシマ)
【キーワード】
 ・天浮橋(アマノウキハシ/アメノウキハシ)
 ・天之瓊矛(アマノヌホコ/アメノヌホコ)
 ・共爲夫婦(ミトノマグハヒ)

第四段本文は長いので3つに分割。一書も多いんだよなあ……。

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『日本書紀』巻第一・第三段 一書第一
一書曰。男女耦[※1]生之。
先有泥土煮尊。沙土煮尊。次有角樴尊。活樴尊。
次有面足尊。惶根尊。次有伊奘諾尊。伊奘冉尊。〈樴橛也。〉

※1……のぎへんに禺(変換不可)の本あり

【要点】
 ・男女ペアの神の名の異伝。第二段の本文と同じく四ペア出てくる。
 ・二ペアめの神の名が双方,第二段本文と異なる。

【固有名詞】
 ☆それぞれ対で記す。
 ・泥土煮尊-沙土煮尊(ウヒヂニノミコト-スヒヂニノミコト)
 ・角樴尊-活樴尊(ツノクヒノミコト-イククヒノミコト)
 ・面足尊-惶根尊(オモダルノミコト-カシコネノミコト)
 ・伊弉諾尊-伊弉冊尊(イザナキノミコト-イザナミノミコト)

文字の表示が不安……。

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『日本書紀』巻第一・第三段 本文
凡八神矣。乾坤之道。相參而化。所以成此男女。
自國常立尊。迄伊弉諾尊。伊弉冊尊。是謂神世七代者矣。

【要点】
 ・乾坤(陰陽)が合わさって男女の神が出来た。
 ・全部で八柱の神。第二段の本文に出てくる男女四ペアのこと。
 ・國常立尊から伊弉諾尊。伊弉冊尊までを神世七代と呼ぶ。
 (第一段本文の三神+第二段本文の四ペア=七代)

【固有名詞】
 ・國常立尊(クニノトコタチノミコト)
 ・伊弉諾尊(イザナキノミコト)
 ・伊弉冊尊(イザナミノミコト)

神世七代(カミノヨナナヨ)。ここまでが神世と解説されてるが,では以後は何か。

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『日本書紀』巻第一・第二段 一書第二
一書曰。國常立尊生天鏡尊。天鏡尊生天萬尊。
天萬尊生沫蕩尊。沫蕩尊生伊弉諾尊。〈沫蕩。此云阿和那伎。〉

【要点】
 ・國常立尊から伊弉諾尊までの系譜。順に神を生む形で続く。
 ・間の三神は初出の名前。

【固有名詞】
 ・國常立尊(クニノトコタチノミコト)
 ・天鏡尊(アマノカガミノミコト/アメノカガミノミコト)
 ・天萬尊(アマヨロヅノミコト/アメヨロヅノミコト)
 ・沫蕩尊(アワナギノミコト)
 ・伊弉諾尊(イザナキノミコト)

第二段はここまで。さあ次。

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